in kagawa

石見神楽カレンダーの製造のため、四国入り。香川県はカレンダー製造に特化した地域。今回なぜこちらで製造することになったのかというと、これまでお願いしていた地元印刷業者が、材料代高騰のため数十万円値上げをしたからだ。

コロナで神楽団体や、いつも発注してくださる地元企業の皆様が資金繰りに四苦八苦している中、その数十万値上げは、カレンダー存続断念を意味する。
材料代高騰の中で、何が大切か。それは極限まで、自社の内部を見つめ直し磨き直し、整理した上で行うもので、これまでと同じ働きで、利益が減らないように(むしろ増えるようにしてる?と思われるくらい)乗せればいいというものではない。
値上げというものは、その中での苦渋の決断だ。

僕は、地元印刷業者に、舞いを舞えず、コロナで収入のない今、「このカレンダーと神楽団体を守るため」、販売単価は値上げしないと事前にお話ししていた。
それが叶わなければ、次に探すのは、思いが通じる「人」だ。

そうしたご縁で、その「人」と共に、香川に来た。
印刷中のカレンダーの印刷面の品質を“インクの色の乗り具合、トンボから網点に至るまで” 隈無く見た。
プロフェッショナルだった。

プロとは何か? モノづくりとはどういうことか? 人の気持ちとは何たるものか。
品質を守り・気持ちを守り・地域を背負う覚悟があるか。
だよっ!